検索対象:     
報告書番号:
※ 半角英数字
 年 ~ 
 年
検索結果: 9 件中 1件目~9件目を表示
  • 1

発表形式

Initialising ...

選択項目を絞り込む

掲載資料名

Initialising ...

発表会議名

Initialising ...

筆頭著者名

Initialising ...

キーワード

Initialising ...

使用言語

Initialising ...

発行年

Initialising ...

開催年

Initialising ...

選択した検索結果をダウンロード

論文

Experimental verification for real-time environmental emergency response system; WSPEEDI by European tracer experiment

古野 朗子; 寺田 宏明; 茅野 政道; 山澤 弘実*

Atmospheric Environment, 38(40), p.6989 - 6998, 2004/12

 被引用回数:20 パーセンタイル:41.46(Environmental Sciences)

WSPEEDIは、万一の事故時に環境中に放出された放射性物質の長距離移動を予測するために開発された緊急時システムである。WSPEEDIの1次版は既に完成されており、高い評価を得ているが、大気境界層の水平・時間変化を極めて単純にパラメタライズしているという欠点を持っている。この欠点を改良するため、大気境界層内の乱流拡散を計算することができる大気力学モデルを導入した新しいシステムの開発を行った。本研究では、ヨーロッパ拡散実験データを用いたシステム性能の検証結果について述べる。検証の結果、大気力学モデルで計算した高い水平分解能及び時間分解能の気象場はシステムの性能を大幅に向上させたことがわかった。また大気境界層についての単純なパラメタリゼーションの代わりに導入した乱流拡散モデルは、システムの精度向上に大きく寄与していることが明らかになった。

論文

Development of source term estimation method during nuclear emergency

北端 秀行*; 茅野 政道

Mathematics and Computation, Reactor Physics and Environmental Analysis in Nuclear Applications, 2, p.1691 - 1698, 1999/00

高濃度の放射能を検知した際に、迅速にその放出源情報(放出地点,放出時間,放出量)を推定する新たな手法を開発した。われわれのモデルは長距離大気輸送計算と統計解析(モニタリングデータと予測結果との比較)を組み合わせた手法であり、数多くのシミュレーションを、並列計算機を有効利用することで短時間で行う。また、操作性を高めるために、シミュレーションの入力パラメータ作成から統計解析結果の表示まで、一連の操作はすべてWebブラウザ上で実行できるようにシステムの構築を行った。なお、基本的な性能を評価するためにETEX(European Tracer Experiment)のデータを使って検証を試みた。その結果、数時間程度で放出量としては実験値と同じオーダーを算出し、本手法の有効性が示された。

論文

Evaluation of a long-range lagrangian dispersion model with ETEX

山澤 弘実; 古野 朗子; 茅野 政道

Atmospheric Environment, 32(24), p.4343 - 4349, 1998/00

 被引用回数:5 パーセンタイル:17.42(Environmental Sciences)

WSPEEDIの長距離拡散モデルの性能を、混合層モデル化と入力データの時間・空間分解能との関連で調べた。比較のための基準データとして、ETEXラン1の地上濃度分布を用いた。解析の結果、モデル性能は混合層モデル化及び入力データ分解能には大きく依存せず、モデル運用時に入力可能な低分解能入力データを用いても、モデル性能は十分に実用的であることが示された。しかし、用いている拡散のパラメタリゼーションは、拡散を大きく見積もる傾向があり、最大濃度の過小評価傾向が指摘された。また、同じ理由により、スケールの小さい濃度分布が不明瞭になる。モデルの性能向上のためには、より詳細な拡散パラメタリゼーションが必要である。

論文

Sensitivity analysis of long-range dispersion model on spatial resolution and mixing layer depth by using ETEX data

山澤 弘実; 茅野 政道; 古野 朗子

ETEX Symp. on Long-Range Atmospheric Transport,Model Verification and Emergency Response, p.191 - 194, 1997/00

WSPEEDIで用いられている長距離拡散モデルの性能を、境界層のモデル化と入力データの時間、空間分解能との関連で調べた。その結果、境界層高度が1km以下では、モデルの性能は境界層高度の変化に対してわずかに依存する程度であることが示された。入力データの分解能に関しては、緯度経度で2.5°以下であれば、モデル性能の空間分解能依存性は小さく、入力データの時間間隔が12時間以下では、モデル性能は大きく変化しないことが示された。以上より、現在のモデル仕様は実用的である。

論文

欧州広域拡散実験と世界版緊急時環境線量情報予測システム

山澤 弘実

保健物理, 32(1), p.71 - 79, 1997/00

「保健物理」編集委員会からの依頼により、解説として寄稿する。チェルノブイル事故を契機に、大気中に事故放出される放射能の広域影響をリアルタイムで予測するシステムが各国で開発されるようになった。欧州広域拡散実験(ETEX)では、長距離拡散モデルの性能評価とシステムの運用性評価を目的として、欧州域2,000kmスケールでの拡散実験と、そのデータを用いたモデル評価を行っている。原研は、WSPEEDIの性能評価・改良を目的としてETEXに参加した。最終的な評価結果は、1997年春に出される予定である。

論文

緊急時環境線量情報予測システム(世界版)WSPEEDIの開発と検証

山澤 弘実; 茅野 政道; 永井 晴康; 古野 朗子

日本原子力学会誌, 39(10), p.881 - 892, 1997/00

海外で発生した原子力事故により大気中に放出された放射能の空気中濃度、地表面沈着量および被曝線量を迅速に計算し、我国への影響を予測する機能を持つ計算コードシステムWSPEEDIを開発した。WSPEEDIは、長距離拡散数値モデルとその運用を支援するシステムソフトウェアから構成させる。モデルについては、ETEXにおいて改良と精度検証を行い、欧米等の同種のモデルの中でも高い性能を持つことが示された。また、GUIの整備、システム動作の自動化、予測情報交換機能の追加等により、運用性の高い完結したシステムとなった。

論文

Simulation of European tracer experiment by the emergency response system WSPEEDI; Performance of long-range dispersion model

山澤 弘実; 茅野 政道

Proc. of 6th Topical Meeting on Emergency Preparedness and Response, 0, p.507 - 510, 1997/00

本件は、上記会合の欧州拡散実験(ETEX)に関する特別セッションで、ETEXでの原研WSPEEDIの成果を発表するものである。WSPEEDIは、原子炉事故の多国間にわたる影響を実時間で予測するシステムである。WSPEEDIの風速場モデル及び拡散モデルの性能を、欧州域2,000kmの範囲で実施された拡散実験データを用いて評価した。その結果、プルーム位置の予測に小さな誤差が見られたが、全体的には濃度の過大評価または過小評価の傾向は見られず、モデルは極めて良好な性能を持つことが確認された。

論文

緊急時環境線量情報予測システム(世界版)WSPEEDIによる欧州広域拡散実験のリアルタイムシミュレーション

茅野 政道; 石川 裕彦; 山澤 弘実; 永井 晴康

日本原子力学会誌, 37(4), p.312 - 315, 1995/00

 被引用回数:0 パーセンタイル:0.54(Nuclear Science & Technology)

チェルノブイル事故を契機として、近隣諸国における原子炉事故が及ぼす自国への影響をリアルタイムで評価する計算システムの必要性が認識されるようになった。原研では、国境を越える広域の拡散予測の必要性に応えるため世界版SPEEDI(WSPEEDI)の開発を進めている。この種のシステムの緊急時対応能力の評価のために、IAEA、WMO、CECの共催でETEXとよばれるプロジェクトが進行している。ここでは、WSPEEDIの緊急時対応能力評価のためにETEXに参加して行った。2000kmスケールのヨーロッパ広域拡散実験のリアルタイム濃度分布予測の結果を示した。

論文

日本原子力研究所; 研究機関めぐり

山澤 弘実

天気, 40(5), p.53 - 56, 1993/05

日本気象学会「天気」編集委員会からの執筆依頼により、日本原子力研究所での気象学会関連研究を紹介記事としてまとめたものである。気象分野の研究は主に環境放射線物理研究室で行なわれているので、同研究室での大気拡散数値モデルの開発、拡散実験等について、ATMES(Atmospheric Transport Model Evaluation Study),ETEX(European Tracer Experiments)のトピックスを加えて紹介した。

9 件中 1件目~9件目を表示
  • 1